​プロジェクトメンバー

・児玉聡 (Satoshi KODAMA)
 (京都大学文学研究科准教授)

 欧米の影響を受けた哲学的生命倫理学では積極的安楽死や医師幇助自殺の話が盛んですが、日本社会では21世紀に入ってから専ら治療中止の是非が問題となっています。欧米とアジア諸国の文化差を考慮に入れつつ、終末期医療について哲学的な考察をすることが重要な課題だと考え、本研究を立ち上げることにしました。研究代表者というのは書類を書いたり会議の日程調整をしたりする役割だという認識のもと、楽しく研究を進めたいと思っています。

 

研究分野:功利主義を中心とする近現代の倫理学・生命倫理学

関連ウェブサイト:researchmap​ 京都大学応用哲学倫理学教育研究センター・生命倫理学プロジェクトページ

・恒藤暁 (Satoru TSUNETO)
​ (京都大学医学研究科教授)
・服部高宏 (Takahiro HATTORI)
​ (京都大学法学研究科教授)
・鍾宜錚 (Yicheng CHUNG)
 (⼤⾕⼤学真宗総合研究所東京分室 PD研究員)

 ⼤学を卒業して最初の留学先であるオランダで安楽死というテーマに出会い、「良い死」のあり⽅について考え始めた。⽇本と台湾を始め、東アジアにおける終末期医療の法と倫理について研究しております。特定の地域における死⽣観や家族の関係性がどのように法制度に反映しているのかに関⼼を持ち、⽂化・法・倫理の関係性について探求しております。これまでの研究成果は(https://researchmap.jp/7000018420/)をご覧ください。
 

研究分野:⽣命倫理学、医療倫理学

・門岡康弘 (Yasuhiro KADOKA)
 (熊本大学)
・洪賢秀 (Hyunsoo HONG)
 (東京大学医科学研究所)
・宮地由佳 (Yuka MIYACHI)
 (京都大学医学部附属病院緩和医療科 医員)

 こどもからおとなまで、元気な時から亡くなる時までを地域で診る家庭医ですが、医療者教育学とScience and Religion(科学と宗教)の修士を経て、現在は終末期医療の現場の緩和ケア医として、また医学教育研究者として、ひとの世界観の形成と変容、特に伝統的思想体系であり社会的習慣としての宗教性との関連に興味を持っています。

研究分野:医療者教育学、緩和医療/終末期医療、家庭医療

・長尾式子 (Noriko NAGAO)
​ (北里大学看護学部)
・佐藤恵子 (Keiko SATO)
 (京都大学医学部附属病院 特任准教授)

 私は、がん医療の領域で、かれこれ20年ほど、インフォームド・コンセントはどうあるべきか、患者や市民にどのように医療情報を提供したらよいか、などを考えてきました。そして、病院では日々、臨終期の患者が生命維持治療を受け、本人の意思もわからず、医療者が中止もできないという事例に直面し、患者さんが人間らしく旅立つのをお見送りしたいと思っています。理屈をこねくりまわしつつ、患者や市民に「どう生きたいか」を考えてもらうための仕掛けなどをつくり、試行錯誤しています。

 

研究領域:生命倫理学、研究倫理学

・竹之内沙弥香 (Sayaka TAKENOUCHI)
 (京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻 基礎看護学講座 准教授)
・鈴木美香 (Mika SUZUKI)
 (京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門 特定研究員)

 病と共に生きる人、お一人お一人に、どのようにすれば最善の医療やケアを提供することができるのか、看護研究を通して探求し、看護倫理教育の場で学生や現場の看護師と模索し続けています。患者さんとご家族、医療専門職がよく話し合い、患者さんの「こうだったら良いな」が、「これで良かった」と満足して頂けるよう、日本文化に即した倫理的支援について、本国際共同研究を通してさらに考察を深めたいと思います。

 普段は、iPS細胞研究の倫理的・法的・社会的・問題について考えています。中でも、新しい技術を適切に社会で使うための研究実施体制づくりに関心があります。一方、iPS細胞をもってしても、病を完全になくすことや、死を避けることはできません。「人生の最終章」について考えることは、自分自身の生き方を見つめなおす機会になると思います。この国際共同研究の一員として、私は一人一人が社会での自分の人生の価値について再考する機会をどのように持つことができるかについて貢献できればと思います。各国の文化的・宗教的な比較からも多くのことを学びたいと思っています。

 

研究分野:生命倫理学、研究倫理学

・田中美穂 (Miho TANAKA)
 (日本医師会総合政策研究機構 主任研究員)
 mipomipo-tky@umin.ac.jp

 ずいぶん人生の回り道をしてまだ回って(迷って)おり、日本をはじめ、諸外国の終末期医療に関する法制度について研究しています。イングランドの子どものホスピスの研究から始まり、死ぬのは一度きり、当人や家族にとってどのように良い死を迎えたらいいのか、考え続けています。これまでの研究成果を、『終の選択』(勁草書房, 児玉聡先生との共著)にまとめました。その他の業績等は以下をご覧ください(https://researchmap.jp/_minepon)。

 

研究分野:医療倫理学、生命倫理学、公衆衛生学

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